小学校の算数で立体の体積の求め方を解いていた頃は、なんの役に立つのか分からず、というよりも実生活では役に立たないことを知っていながら問題を解いているような捻くれたガキでした。
まさか、それが実際の社会生活で使うことになろうとは。田や畑、雑種地の相続税評価をするときにはこれが必要になります。
土地の相続税評価には、倍率方式と路線価方式があり地区によっていずれかの評価方法を取ります。倍率方式の地区ならその土地の固定資産税評価額に倍率をかけるだけなのですが、路線価方式の地区なら、道路に付けられた路線価に補正を行った後面積を掛けて宅地の評価額を算定します。
宅地ならそれで終わりなんですが、田畑の場合、その価額から造成費相当額を引いて算出します。
造成費相当額を算出するために、立体の体積や表面積の算出といった小学校の算数の知識が必要になってくるわけです。