今朝の新聞で、神奈川県が全国初で猫の殺処分0を達成したとでていました。「へーそんなこと出来るんだ」と記事を呼んでみると、要は「飼い主を説得する」「ボランティアで引き取り手をさがす」ということでした。でもそれでは野良猫が減るとは思えないと県のHPをみると、「野良猫は飼い主がいるかもしれないので引き取れません」とのこと。そりゃあ、「野良猫を引き取らない」「飼い猫も極力引き取らない」「やむを得ない場合はボランティアに押し付ける」なら、殺処分も減るでしょう。
前に、子猫を処分するのに生き埋めにした高校教師が処分されました。じゃあ、どうすればよかったのでしょう。保護センターでは引き取ってもらえない、よそへ捨てれば遺棄罪、高校で飼うならマスコミ受けはするでしょうが、オンエアの翌日には野良猫であふれます。
野良猫が増えると、糞尿被害やネコノミによる人的被害が増加するので、野良猫を減らさなければならない。これが目標。
そのため、捨て猫を減らす。野良猫の去勢手術を行う。野良猫の殺処分を行う。これが手段。
すると、野良猫が減る→保護数が減る→殺処分が減る。これが結果。
ところが、どこかでとち狂って結果を目標と勘違いする官が、目標に結果を掲げる「殺処分0」。
殺処分を減らす→保護数を減らす→野良猫が増える
どこの野良猫に生まされたかもわからない子猫3匹。センターで引き取ってくれないなら捨てるでしょう。
そうして捨てられた猫が、甲斐性もないくせに野良猫と、あるいは飼い猫と子づくりに励みさらに野良猫を増やす。そんなどら猫に貢いでいる人たちもいる。
官に限らず一般の会社でも、結果を目標と勘違いして取り返しがつかないことになることがあります。全体をみる目が大事ですね。
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