私にとってシャープはマイコンの歴史そのものでした。
40年くらい前に、MZ-80が発売されました。コンピュータが初めて子供部屋に来る瞬間です。学校ではシャープ派、NEC派、富士通派などに分かれていきましたが私はシャープ派でした。雑誌は「I/O」や「マイコン」を買ってプログラムのソースコードを読んだりしていました。もちろん、うちにマイコンなんてありませんでしたので、読むだけですが。
CPUがインテルZ80系全盛の頃、シャープが出してきたのはモトローラ68系の「X68000」。ショックでしたがその機能に圧倒され、あこがれました。
初めて買ったのは、就職してから。PC-1350というポケコン。さらにPIザウルスの文字認識で驚き、MI-E1のフルキーボードに感動し、SLはなびかずにWillcomのW03に。以後、何台買ったかわからないほどW03。
そして、いまだにWillcom03のジャンクを買いながら次のシャープのポケコンを、待っている状態。
シャープが元気がないようです。私個人的には、これほどユーザーの要望を無視し続ければそっぽ向かれるだろうと思うのですが。ただ、シャープは常にユーザーの要望を裏切ってそれ以上のものを提供してきた。
Willcom03の次の機種で要望を裏切られて以来、次のがなかなか出てこない。きっとなんか来るやろうと思っています。だって、
「目のつけどころがシャープでしょ」
とうとうシャープと縁切りました。